ベルベットの織り2008/06/11
みなさん、こんにちは。
本日はベルベットの織りについて、簡単にご紹介します。
ベルベットとは2枚の生地を同時に(パイル糸を縦糸方向)
織り込み、その間をカットしたものです。↓

これは横から見るとパイルが”W字”の状態で織り込まれていますが
”V字”で織る組織もあり、生地の特性、用途によって使い分けます。
このように一度に2枚ずつ出来上がるというわけですね!
上下の”生機”(織り上げ生地のこと)が同時にできるので
効率が良いと思われそうですが、逆なんです。
パイルの密度と毛立ちが命のベルベットですから
1cm² に70,000本のパイルを織り込む為、スピードは
非常に遅いのです。
昔の言葉でいうと1分間に”一鯨寸”
(いちくじらすん・一寸とも言う)
約37.878788mmしか進みません。
分かりやすく言うとベルベットは1日1反のペースです。
*全ての品番ではありません。
写真で見ても分かるとおりパイルがギッシリ詰まってます。
*パイルがW字に見えますか?
似た様なパイル織物にベッチン(別珍)や、ニットベロアがありますが
ベッチンは
”1枚の生地”の”よこ糸”をナイフで切って起毛させパイルをつくっています。
ベロアは
ニットベロアとも言われるとおり、織物ではなくニットです。
パイルになる糸をカットしてパイル状に仕上げます。
ベルベット、別珍、そしてベロアはよく勘違いされがちですが
織り方から違うということなんですね!
それぞれの生地に特性がありますのでどれが良い悪いはありません。
もしベルベットとほかのパイル物との違いを聞かれたら
パイルを織りでつくる為、起毛のようにラフな表情ではなく
このように

パイルが綺麗に立ち、生地の表情・光沢が美しいと
お答えするでしょう。
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